事務派遣の平均時給は上昇中!仕事内容や給料の実態を他業種と比較

時給1,000円を超えるようなアルバイトやパートを見かけるようになりましたが、フルタイムで勤務してもなかなか月給20万円は届かない…。

いままでそんなイメージがあったかも知れませんが、最近では派遣社員の求人は1,500円を超えるようなものも増えてきているんです。未経験の人でも歓迎するような求人も多く平均時給も右肩上がり。

今まさにおすすめなのが派遣社員なんです!

働き方改革の考え方が企業へ浸透していくにつれて、派遣社員任への需要も高まってきており、三大都市圏での派遣全体の平均時給は1,583円エン・ジャパン調べ)と1,600円に迫ってきています。

残念ながら一般事務・OA事務の時給は平均よりも少し下回るのが相場ですが、時給1,400円でも週5日で毎日8時間働いたとすると、年収は約270万円。年々社員との差も縮んでおり、経験を積んでいけば年収400万円近くまでは十分に狙える環境にあります。

また、事務職の派遣社員需要も年々需要が高まってきており、社員の時間外労働の増加を阻止するためにも派遣社員の積極的な採用が行われています。

もちろん、事務職といっても仕事内容によっては時給にもばらつきがありますが、専門的なスキルを持っていればさらに高時給の求人も見つけることができるでしょう。

本記事では、「テンプスタッフ」での求人情報を例にとって、事務職の中での仕事内容と時給について詳しく見ていきますので、いま事務職を探している人は是非参考にしてみてくださいね。

【事務派遣/時給】給料における3つのポイントを解説

事務派遣は給料が安く将来が不安定と言うようなイメージを持たれている人は多いかもしれません。しかし、しっかりと目的を持って事務派遣として働くことで、給料面だけではなく理想のライフスタイルを送ることができます。

事務派遣として働く上で給料のポイントは下記の3点です。

  • 条件次第で1500円以上の求人がある
  • 専門的な経験で正社員よりも高待遇
  • 客観的に判断できるスキルや資格が強い

地域による平均時給の差はまだまだありますが、全体的に見ると事務派遣の平均時給は上昇傾向にあります。

また今後人口減少によって働き手が少なくなる環境の中で企業側ますます効率の良い仕事をしていかなければいけません。

そういった需要の中で、派遣社員のようなピンポイントで仕事ができる人材は求められているのです。

【事務派遣/時給】給料における3つのポイント:①条件次第で時給1,500円以上の求人がある

派遣社員の時給はアルバイトより少し高いといったイメージを持たれているかもしれませんが、働く条件次第ではそれを遥かに超える時給で募集されている求人もあります。

相場より時給の高い求人と言うのは総じて何かしらの条件がついています。例えばExcelやWardなどのPCスキル、請求関係や決算時の経験。誰でもできないことや経験してないことであればあるほど希少価値が高まっていき時給として反映されます。

そんなスキルや経験なんてないと落胆してしまうかもしれませんが、どんな人であっても1番最初は未経験者なのです。ポイントは今どのようなスキルや経験を持った人が高い時給にて募集されているかを知ることです。

  1. どのようなスキルを持った人の需要が高いのか調べる
  2. 需要の高いスキルを働きながら習得する
  3. スキル習得後、より条件の良い派遣先・企業に移る

たとえ未経験であってもシンプルにこの順序で自らの市場価値を高めていくことによって将来的な高待遇を期待できるようになっていきます。

最初はそのような求人では採用されないかもしれません。しかし、数年間働きながらそれらのスキルや経験を習得することができれば次の派遣先を決めるときに高い時給の求人をこちらから選択する立場に変わることさえ夢ではありませんよ。

【事務派遣/時給】給料における3つのポイント:②専門的な経験で正社員より高待遇

事務職で派遣社員と正社員のどちらが良いのかということで悩んでいる人は少なくないでしょう。

給料面でいえば、残念ながら派遣社員は正社員よりも少額になってしまいます。しかし、専門的な経験があれば正社員よりも高待遇になることもあります。

たとえば、昨今では2020年のオリンピックが近づくにつれて訪日外国人が増加し続けているなかで、外国語(特に英語)が話せる人材への需要は高まっています。

業務全体で外国語を使うわけではないので必須ではないけれど、ちょっとしたタイミングで必要なことがある。そのような英語も使うことができるスタッフは少し高い時給を払ってでも欲しい企業は多くあります。

もちろん年齢や業界などによって状況は異なるため、必ずしも派遣社員にメリットを感じて高待遇にしてもらえるとは限りません。

しかし、派遣社員という比較的ライフスタイルの豊かさがありつつ高い給料をもらうというのは、ひとつの目指すべき将来像といえるでしょう。

【事務派遣/時給】給料における3つのポイント:③客観的に判断できるスキルや資格が強い

一般的な就職活動や転職活動などでも言えることですが、客観的に判断できるスキルや資格が提示できるかどうかというのは自分の市場価値を限られた時間で相手に伝える手段として非常に大切です。

特に派遣社員の場合は受け入れ先である企業が派遣社員にして欲しい仕事内容が明確である場合が多いです。つまりその依頼したい仕事をこなせる人を探していると言うことです。

企業側としては、できるだけ採用する前に「どのような人なのか」「何ができるのか」と知っておきたいものです。雇用される側としては、特別な希少価値のあるスキルや知識ではなくても、できることを明確に伝えられると企業側と派遣社員側とのマッチングがスムーズになります。

そのような状況が採用を検討する段階で考えられるため、少しでも自分の希望の職場につくためには、「客観的に判断できるスキルや資格」を積極的に確保しておくことが有利となるのです。

【事務派遣/時給】事務職未経験の派遣社員求人の仕事内容と給料

事務職未経験の派遣社員求人の仕事内容と給料

事務職などを代表するオフィスワークは「無理せず働くことができる」イメージですが、実際に人気も高く、求人も多い職種です。しかし、派遣となるとあまり事務職の経験がない人からすると、デスクワークが中心なので派遣先の空気感やプレッシャーなどが心配ですよね。

そんな人におすすめの求人の探し方は、「未経験歓迎」というような募集をしている案件です。たとえば、テンプスタッフでは求人に表記されるようになっています。

未経験歓迎
求人側が設定した大まかなこだわり条件が表記される

この未経験歓迎のタグがついているものを中心に探していけば、派遣先でも事務職が未経験の人だという認識をもって受け入れてくれるので変に責任感を感じることはありません。

未経験歓迎は何もできない人を歓迎しているわけではない

実際にテンプスタッフで未経験歓迎のタグが付いてる求人を検索してみると意外と多いことに驚きますが、ひとつずつ求人の詳細を見ていくと募集要項には必要なスキルが書かれていることがあります。

特別難しい条件ではないものがほとんどです。具体的にはExcelやWordの基本的な操作ができること、など。

勘違いしてはいけないのが、未経験歓迎という求人とはいっても、何もできない人を募集しているわけではないということです。

事務職の求人の場合、未経験歓迎というと一般的には「事務職に就いたことがない人でも歓迎します」という意味ですが、ExcelやWordの基本的な操作ができるかどうかについては別の話なのです。

企業側の立場に立って考えてみると、たしかに採用するなら少しでも仕事ができて手間がかからない人に来てほしいですよね。

なかなか採用されないときは基本的なスキルや他の条件を求められているのかも

現在では、PCを使わない事務職はほとんどないといっても間違いないでしょう。そのような企業の環境にも関わらず、PCの操作方法すら不安な人を採用するのは、よっぽど他に魅力的な特技がなければ難しい。

また、事務職といってもコミュニケーション能力や身だしなみなど、職場の環境とマッチするかどうか、という部分も面接ではチェックされます。

とはいっても、仕事内容はその企業独自のものだったり、今までの経験が活かせるかどうかは実際に働いてみなければ分からないものです。

そういう意味では、表面的なスキルや経験よりも、教えられたことを覚え、前向きにどんどん仕事をこなせていけそうな人を企業側は採用したいと思うはずです。

事務職未経験の給料事情

事務職未経験者だからといって給料が安すぎてしまえば、困りもの。でも、安心してください。いま現在の派遣社員需要は未経験者のような求人でも高まっており、提示されている給料も高くなっている傾向です。

地域による時給の差はあるものの、よく見かける求人の時給は、最低賃金の2~3割増しの印象です。実際にテンプスタッフで掲載されている求人を見てみましょう。

東京の場合

「未経験歓迎」のタグがある求人に絞って検索をかけてみた結果、給与の提示額は時給1,500円~の案件がメインでした。なおかつ、大手・優良企業であったり、交通の便が良かったり、残業についても事前に明記されていたりと比較的好条件な求人が多い印象です。

大阪の場合

同じく大阪でも「未経験歓迎」のタグがある求人に絞って検索をかけてみた結果、給与の提示額は時給1,300円~1,400円の案件を多く見かけました。条件は東京の求人と同じく、理想的な条件が多い印象を受けました。ちなみに、テンプスタッフでは、大阪の事務職未経験の求人でも1,200件以上(2019年8月現在)と選択肢も多く、需要が高まっているさまを肌で感じることができます。

事務派遣で高時給な求人の仕事内容と給料

事務派遣で高時給な求人の仕事内容と給料

一口に事務職といってもその仕事内容は様々で、企業や業種によっては求められるスキルが異なります。事務職というと給料は平均以下のイメージですが、実は高時給の求人もあります。

実際にこのような高い給与の事務職の仕事内容はどのようなものなのか、いくつか例にとって確認していきたいと思います。今はスキルがなくても将来的にこのような需要に応えることができるようになれば大きく給与アップに繋がりますので、参考にしてみてくださいね。

英文事務の仕事内容と給料

英文事務は主に外資系やグローバル展開している企業の求人が多く、仕事でも英語を使ったコミュニケーションが取れることが前提となります。給与は関東圏内であれば時給2,000円以上の案件も多く、昨今では外国人労働者の雇用も積極的に行われているので、今後ますます需要は高まっていくでしょう。

求人に関しては英語が多いですが、中国語や韓国語などアジア圏の主な言語での募集もありますので、外国語が得意な人はスキルアップにもなりますので、求人を見てみてはいかがでしょうか。

ちなみに、外国語のスキルに関しては、加えて営業やマーケティング、経理などの経験も掛け合わせると非常に需要の高い市場価値を提供することができます。

貿易事務の仕事内容と給料

貿易事務は外資系やエネルギー企業などグローバル展開している企業で英語を使った仕事内容がほとんどです。給与は関東圏内であれば、時給1,900円前後の案件が多く、グローバル企業のメーカーで海外に本社のある会社にて英語でのやり取りがあったり、輸入・輸出の書類確認などがメインです。

英語でのメールや電話対応も必要な場合があるため、英語でコミュニケーションができることが必須である求人も多いです。貿易事務の場合は、大手メーカーが求人を出していることも多く、企業としての安定性は高いと言えます。

経理事務の仕事内容と給料

経理事務は、業界関係なく専門的な知識やスキルを求めている企業が多く、マネージャークラスの募集からサポート職の募集まで様々です。いずれにしろ仕事内容は、月次決算や年次決算業務、各種提出書類作成などいわゆる経理部門の仕事なので、求められる経理関係のスキルは必須といえます。

その分報酬である給料も高めに設定されており、給料は関東圏内であれば、2,000円台の求人も多くあります。企業によっては財務や総務と兼務することが前提となっていることもあり、そのような場合は業務範囲はその分広くなります。

事務派遣でも高時給求人はあるが専門性のあるスキルが必要

事務派遣でも高時給求人はあるが専門性のあるスキルが必要

一般事務やOA事務は特別なスキルや資格などは必要ありませんが、高時給を求めていくとなると、やはり専門性のあるスキルは必要といえるでしょう。

高時給の事務職に必要なスキル

  • 語学力
  • 簿記・会計

どのような将来像を目指すかにもよりますが、語学力と簿記・会計のスキル事務職の求人の中でも需要があるため、キャリアアップとして目指していくことはおすすめです。

大手派遣会社では、派遣社員向けにTOEICなどの語学力の促進や、日商簿記検定の資格取得支援制度があります。無料で受講できる場合もあるので働きながらコツコツスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。

いま求められているスキルや資格

高時給の求人で採用してもらうには、客観的に証明できるスキルや資格が強いです。たとえば、語学力でいえばTOEIC。英語によるコミュニケーション能力を10~990点のスコアで判定するテストで、全国の会場で年に数回定期的に開催されています。

派遣社員として有利と考えられるのは600点以上。ここまでくれば、貿易関係の海外取引があるような求人でも採用してもらえる可能性が高まります。さらに高得点であれば、より日常的に外国語を使用するような求人も選択できるようになり、キャリアアップにも繋がるでしょう。

経理・財務などで役立つ資格は日商簿記検定。4級から1級の難易度に分かれており、派遣社員としては2級を所持していると有利とされています。日商簿記検定は、経理・財務関係だけでなく、経営に関連するマネージメント業務にも重宝される資格なので、2級以上をとっておけば様々なタイミングで役に立つはずです。

事務派遣の時給をアップしてもらうには?

事務派遣の時給をアップしてもらうには?

派遣社員だからといって当初の契約した時給のままではなく、長く働いた場合は時給をアップしてもらうこともできます。それには、派遣先での評価や実績の証明が大切。受け身の姿勢で仕事を受けるのではなく、積極的に派遣先の企業へ貢献することが将来的に時給交渉のときに役立ちます。

現在働いている派遣先でよく使うExcelやWordなどのスキルを磨いて、仕事のスピードアップを図るのも良いですし、将来的に次の派遣先で少しでも高い時給で契約するために、語学力を身に着けたり、簿記・会計の資格取得のため勉強することも良いでしょう。

社員と比べると派遣社員は、自分は何ができるのかを相手にアピールすることができるかできないかが非常に重要といえます。客観的に見て他人よりも少しでも魅力的に映る人材となるように日々積み重ねて行くことが大切です。

契約更新のタイミングがチャンス

長期間働いている派遣先での時給アップは、契約更新のタイミングがチャンスといえます。逆にいえば、突発的に担当者へ時給の話を持ちかけてもうまく話が進むことは稀でしょう。

めでたく時給アップが実現した場合、大抵は数十円のアップになるのであまり変化が起きてないように感じがちですが、そんなことはありません。たとえば、時給が50円上がると、フルタイムで1日400円。年間にすると約10万円給料が上がることになります。

時給数十円の差は実は結構大きい。長く働くつもりならば、軽視してはならないポイントですね。